第13話 盲導犬アリエル

僕いろんなことがあって、ちょっと考えがまとまらなかったんだ。僕の考えがまとまらなかった間に赤ちゃんだったアリエルが盲導犬の訓練に行った。そしてすごいことに、カナコさんとペアを組んだアリエルが盲導犬デビューしたんだよ。カナコさんはトロンボーンの奏者なんだって。僕はママンと幸子ママたちと一緒にカナコさん達の演奏を聴きに行ったんだ。演奏が始まる前にアリエルがカナコさんを舞台の中央に連れてきた。本当に立派に盲導犬として仕事してたんだ。凄いなぁ。カナコさんの演奏を聞きに僕以外の盲導犬も来ていたよ。

演奏が終わってアリエルと挨拶しようとしたら、さっきまで仕事モードだったアリエルがハーネスを外した途端に、今までの赤ちゃんアリエルになったんだ。つい僕も嬉しくなって遊んじゃった。

いけないと思ったけど仕方ないよね。カナコさんにゴメンナサイって謝ったら、カナコさんもアリエルの様子を見て嬉しかったんだって。よかったよ。

それからしばらくして幸子ママのところには、真っ白で可愛いパピーの「コニー」が来たんだ。僕はまたコニーに一生懸命いろんなことを教えたよ。

それから僕はアリエルたちと、幸子ママたちと一緒にディズニーシーに行ったんだ。

ディズニーシーにはたくさんの人がいてびっくりしたけど、みんなすごく楽しそうにしていたよ。ママンははじめてのディズニーシーにとっても興奮していた。僕も楽しくなって、一緒に興奮しちゃったよ。園内で「人魚姫アリエル」とみんなで記念撮影したんだ。ママンたちは乗り物も楽しんでいたよ。その間僕とアリエルはお留守番。待っている間みんなが楽しんでいる様子を二人で見ていたんだ。カナコさんをリードするアリエルは相変わらずちっちゃいけど、しっかり盲導犬として仕事をしていて僕はすごく鼻が高かった。だって僕の妹分だもんね。ディズニシーにみんなで行ったのは僕の楽しい思い出だよ。

しばらくして、ママンの歩き方が少し変だなって思ったんだ。パパとの話を聞いてたら腰を痛めちゃったみたい。だから僕はママに合わせてゆっくり歩くようにしたよ。ママンは病院にも行ってたからかなり痛かったと思うけど、僕との散歩は毎日してくれたんだ。

アリエルの誕生日会にみんなが集まったんだ。よしこママのところにも行ったよ。誕生日会の後みんなが色々話ししてる間、僕はアリエルと遊んであげたんだ。誕生日会にはコニーがいなかったからコニーは訓練に入ったのかな?もしコニーも盲導犬になったら僕すごく嬉しいな。

ララチャンの居ない生活にもだいぶ慣れた頃、家の近くにいるゴールデンレトリバーの子が遊びに来るようになったんだ。僕はその子と遊びながらララちゃんのことを思い出したよ。僕にいろんなことを教えてくれた大好きなララチャン。今もゆっくり寝てるのかな?僕のことを思い出してくれているかな?「ララちゃん、僕しっかり仕事しているよ。安心してね。」

それからしばらく経った僕の誕生日のころに、九州のパパが突然僕の家まで来てくれた。とても嬉しかったけどちょっと恥ずかしかったよ。九州のパパは東京での仕事が終わり、僕に誕生日プレゼント持って来てくれたんだ。飛びついてキスしたんだ。たくさんの家族に囲われて、僕はとっても幸せなんだ。