ママンが僕に会いに来てくれた時
「ガウディに話があるの」
ってチョットだけ寂しそうな顔をして話しかけてきたんだ。
ドキドキしながらママンの顔をみた。
「もうガウディとは歩けないの。」
「だからね新しいワンコと歩ける様にしてもいいかな?」
だって。
最初はどういう事か分からなくて暫くママンの顔を見つめてた。
でも今の僕にはどうしようも出来ない、、、
僕はもう盲導犬じゃないし、、、、
ママンの側にもいられないし、、、
富士ハーネスに来てからは、
今ではそれが普通だと思っているよ。
だからね、新しい盲導犬が来てくれてママンが自由に歩いて、
その子と僕は仲良く出来るかなあ。
初めてママンと出会って訓練したことを、
それからしばらくして、
テディって言う子で白くて、僕と同じ位大きな男の子だった。
その子とは直ぐに仲良くなれて、ママンの事を頼んだんだ。
3月15日は僕の8歳の誕生日でママンとパパとテディが来てくれ
僕は凄く嬉しい気持ちになって、
でもその時のママンの感じがちょっといつもと違ったんだ。
テディとうまくいっていないのかなあ、、、。
その日の午後には、さらにビックリしたことがあったんだ。
大分の和子ママとパパ、
ゆきこママがバースデーケーキを持って来てくれて、
綺麗に飾り付けてくれたゆきこママ、和子ママ本当にありがとう。
素敵な素敵な誕生日にしてくれて。
今日の日は絶対に忘れないよ。
5月になって、
別の日にママンたちがハーネスに来てくれたとき
何となくだけど何時ものママンとパパじゃ無い感じがするんだ。
だからね、
毎月僕に会いに来てくれるんだけど、
特にパパが僕の側に何時も居て、じっと見つめているんだよ。
凄く明るい顔だけど辛そうな感じがするんだ。
ママンはいつもより僕をたくさんハグするしね。
きっと僕の身体の変化に気が付いたんだね。
その頃の僕は咳が出るようになって、
もしかしたら9歳の誕生日は来ないかもしれない。
もうすぐララちゃんに会いに行けるのかな?
リコママとパパが富士ハーネスに来てくれた理由を後からママンが
リコママたちは僕をお家に引き取れるように掛け合ってくれたんだ
結局は叶わなかったんだけど、、、
皆んなの気持ちがとっても嬉しかったよ。
ありがとう
ママンとパパへ
僕は盲導犬としてママンと出会って、いっぱいお仕事したし、
とても幸せな日々を過ごしたから、
「ガウディさようなら」って笑って見送ってほしいな。
僕を愛してくれたママンとパパ、
これからもいつでも側にいるからね。
その日が来るまで僕はずっとママンの盲導犬でいさせてね。
僕の独り言を聞いてくれてありがとう。
写真は僕の誕生日をお祝いしてくれた時のこと
ママンとテディとの3ショット
テディとのツーショット