お風呂に入れてくれるのもパパでママンは嬉しそうにそばに付いているんだ
毎日の散歩はママンの役目で毎日良く歩くんだよ。
家には年齢不詳のゴールデンレトリバーの「ララちゃん」がいたんだ。
だけどある日眠ったまま起きないんだ。
ぼくがずっとついていたら沢山人が集まってきて、「ララちゃん」をお庭に掘ってあった所にみんなで入れて、お花を沢山入れて、土を盛り上げて、又お花を差してみんな泣いている。
ぼくは急いで家に入って「ララちゃん」を探したけど、眠っていた所にも「ララちゃん」のベットにも居ない。頭がおかしくなったのかな。
ママンに聞いても「心配しないで、ララちゃんは眠ったのよ」って言うだけだ。パパに聞いたらパパの目は涙がいっぱいだった。「ララちゃん」はパパととても仲良しだったんだ。
第1話の写真が「ララちゃん」だよ。
パパは「ぼくララちゃんが大好きだったよ。ララちゃんはお庭にねむっているんだよ」ってしばらく経ってから、みんなでお花を飾った所でぼくに教えてくれたんだ。もう起きてこないんだって、寂しいな。
「ララちゃん」は盲導犬が知らない事をたくさん教えてくれたんだ。遊び方とか、お風呂の順番とか、庭に勝手に出てはいけないこととか、まだまだいっぱいあるんだよ。それは、まぁ後でゆっくり考えよう。なぜなら「ララちゃん」を教えたミニチュアシュナウザーの「ジーコちゃん」と「ジーコちゃん」を教えたゴールデンレトリバーの「ボーちゃん」の存在が大きいんだ。
盲導犬はハーネスっていうがっちりした身体につけるものでユーザーに段差や障害物を知らせるんだ。ユーザーはハーネスの持ち手を盲導犬が歩く方の手で持つんだよ。
ハーネスは盲導犬の印しで、背中にバックが付いていて、大事なものが入っているんだよ。ハーネスは盲導犬や盲導犬訓練犬の憧れで誇りなんだ。なかなか貰えないんだよ。ぼくたち盲導犬はハーネスをつけたら他の犬と接触してはいけないんだ。ハーネスをつけることはお仕事モードに入ることなんだから、草の匂いや電信柱の匂いを嗅いだりしたらいけないんだ。道草もダメ。 他の犬と仲良くしてはいけないんだ。 その犬にどんなに吠えられても知らん顔を失ってはダメなんだよ。 声をかけられたり触られたりしても喜んじゃいけないんだよ。
これから僕が盲導犬になるまでのいろいろなことは、順番に思い出していこうって考えているんだ。
最初は僕が生まれた時から始めてみようかな.